睡蓮の幻
泥の中に根を張って、冷たい水の上に美しい花を咲かせる。その花の名前はナークローゼン(睡蓮)。
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始まりは白紙から
泥の中に根を張って、冷たい水の上に美しい花を咲かせる。
その花の名は――― ナークローゼン(睡蓮)


もう大丈夫。
これからは、飢えることも、寒さに震えることもない。


繰り返し見る夢がある。
遠い記憶の中から響く優しい声。
誰なのかしら?
思い出そうとする時はいつも睡蓮の花のイメージがつきまとう。
どうしてかしら?
……わからないわ。だって記憶がないんだもの。

■ ■ ■ ■ ■

「……あ!目が覚めたようだね!」
「……え?」
「あんた、3日間ずっと眠りっぱなしだったんだよ。」

目覚めると、見知らぬ女性の顔が視界に広がった。
心配そうに覗きこむその表情が安堵の微笑へ変わる。
私は何が何だか分からなかった。
3日間?
とりあえず体を起こそうとするけど

「……痛っ!」

少し動いただけで全身に痛みが走った。
女性が慌てて私の動きを制止した。

「まだ動いちゃ駄目だよ!大怪我してるんだから!」
「え?」
「骨折、打身、捻挫。そして、剣で斬られた傷……」
「剣で……?」

訳が分からない。
どうして?

「あんたは森の中で倒れてたんだ」
「森……」
「もしかしてあの上の崖から落ちたの?」
「あの崖……?」

『あの』崖と言われても、『どの』崖なのか分からない。

「死んでもおかしくない高さだったけど運がいいね」
「……」
「木の枝がクッションになったのかねえ」
「……」
「それはそうと何で斬られたの?辻斬りにでもあった?」
「分からない」
「そっか。理由もなく斬られたのか」
「そうじゃなくて、分からないの」

女性は瞬きを数回し、それから口を開いた。

「あんた……名前は?」
「分からない……」

私の記憶は真っ白だった。
名前も過去も何もかも。
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