睡蓮の幻
泥の中に根を張って、冷たい水の上に美しい花を咲かせる。その花の名前はナークローゼン(睡蓮)。
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へんてこティーパーティー
♪ Can you tell me how to get to WONDERLAND ?
(胡麻通りのメロディーで)

【ヘンテコてこへんティーパーティー】

女の子が兎を追いかけて穴に落ちる話、知ってる?
辿り着いたのは不思議の国。
途中で出くわした奇妙なお茶会。
帽子屋と三月兎と……あと何だっけ?

ちょっと思いついたんだけど、このお茶会の真似事をしてみない?
ヘンテコなお茶会ごっこ!
私ね、兎耳のカチューシャを持ってるの。
メロは帽子、持ってるでしょ?
いつかチェスの勝負をしたあの薔薇園で、
今度は『てこへんりん』なティーパーティーをしましょう。
きっと素敵だと思うのよ。

■ ■ ■

薔薇香る五月。
良く晴れた日の昼下がり。
紅薔薇の咲く庭、青空の下、大きなテーブル。
テーブルの上にはたくさんのお菓子が並んでいる。
ガトーショコラ、チェリーパイ、苺のタルト、キラキラ光るジュレ、
香ばしいビスケット、あまいあまい砂糖菓子にチョコレート。

お客さんは誰も居ない。
メロルーシャとラヴィエラの他には。
それなのに席はたくさん。
無人の椅子が並び、その前には紅茶のカップ。
誰も座らないのに。誰も飲まないのに。

メロルーシャは帽子屋さん。
黒基調のタキシードに身を包み、まるで貴族のような雰囲気。
頭の上には小さなハット。
もちろん大事な角はいつも通り、いつも一緒。
ラヴィエラは三月兎。
赤いチェック模様の黒いベストを選んだのは、
メロルーシャと色を合わせたかったのだろう。
カチューシャからミルクティー色した兎の耳が伸びている。

ハットとカチューシャにはお揃いのトランプモチーフが飾られていた。
柄は対になっている。
ハートとダイヤ。スペードとクラブ。
赤と黒。

「黒はいつでもメロのものよ」

チェスの駒も、漆黒の夜空も。
「でも、」とラヴィエラは言葉を続けた。

「スペードは剣なの。だから、騎士の私に頂戴ね」
「今回は仕方ない。ラヴィに譲るよ」

にやりと笑うメロルーシャは、帽子屋というよりチェシャ猫のようだ。
そうラヴィエラは思っている。
でも、チェシャ猫が猫の役をやるのはありきたりだから。
いつもと違う役を。
いつもと違う色を。

「でも、メロの服の色はやっぱり黒ね。似合ってる」
「ふふん、めろの黒は服だけじゃないよ」

白い指先には艶めいた黒い爪。
その手をティーポットに伸ばし、ラヴィエラの前に置かれたカップに紅茶を注ぐ。

「ありがと、帽子屋さん」
「どういたしまして、ウサギさん」

それから自分のカップにも紅茶を淹れて、

「「乾杯」」

ヘンテコなお茶会が始まる。

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